日帰り手術
各種手術
当クリニックでは泌尿器に関する各種手術を行っており、そのほとんどが日帰りで行える手術となっております。手術の内容に関することはもちろん、手術を行いたい希望日など、気になる点について何かございましたら、お気軽にご相談ください。
ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
尿路結石は腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。この結石は、腎臓内から移動して尿管に詰まると、背中が激しく痛み、吐き気や嘔吐を伴ったりします。ESWLは、痛みを伴う結石が大きくなり自然排石が困難と判断された時に行います。手術時は、衝撃波を発生させる装置を用いて、体外から体内にある結石に向けて照射をします。すると結石は粉々になり、尿と共に尿道から体外へ排出されます。1回の治療は1時間ほどですが、すべて破砕できない場合は複数回行います。また、麻酔の必要はなく、手術後すぐに職場や日常生活に復帰できます。
なお、当クリニックはESWLの日帰りでの手術が可能です。平日、土曜のほかに、毎月第2・第4日曜日に手術を行っています(要予約)。
体外衝撃波による尿路結石破砕術(ESWL) | 80,000円(税込) |
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自費診療となります。
TUL(尿管結石内視鏡手術)
ESWLと同様に腎臓内から尿管などに移動した痛みを伴う、大きな結石を除去する際に行う手術です。当クリニックで行うTUL(尿管結石内視鏡手術)は、尿道の出口から最新の細径尿管鏡(内視鏡)を挿入し、結石の部位まで近づけて、結石を小さく砕きます。砕いた結石は、その場には放置せず、内視鏡を取り出す際に体外へ一緒に持ち出します。
TUL手術は日帰り可能で、2017年の当院開院までに300件ほど手掛けてきました。麻酔を使うので、手術後はしばらく安静状態の必要がありますが、問題がなければその足でご帰宅できます。
麻酔を利用しますので、手術を受けた当日は車やバイクなどの運転は控えて下さい。
尿管結石に対する内視鏡手術 (レーザーによる破砕および摘出術 TUL) |
約100,000円 |
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保険適用で3割負担の場合。
膀胱がん経尿道的手術(TUR-Bt)
膀胱がんの外科的な治療方法は主に2つありますが、そのうちのひとつが膀胱がん経尿道的手術(TUR-Bt)です。手術の内容は、腰椎麻酔をかけて膀胱鏡検査と同じように膀胱鏡で腫瘍を観察しながら、がんを電気メスで切除するという内容になります。終了直後の数時間は、ベッドの上で安静にしていただきますが、経過を観察してとくに問題がなければ、その足でご帰宅できますので、手術自体は日帰りが可能です。
麻酔を利用しますので、手術を受けた当日は車やバイクなどの運転は控えて下さい。
膀胱腫瘍に対する内視鏡切除術(TUR-Bt) | 約50,000円 |
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保険適用で3割負担の場合。
前立腺肥大症レーザー手術(HoLEP)
前立腺肥大症レーザー手術(HoLEP)は、内視鏡の先についたレーザーメスを用いて、肥大化した前立腺を取り除く手術です。手順としては、尿道口から内視鏡を挿入して、肥大した前立腺組織の外腺と内腺の間にレーザーを照射、切り取られた内腺の部分を膀胱内に押し戻します。その後モーセレーターという器具を尿道から膀胱へ挿入して、膀胱に残った内腺を細かく砕いて尿道を経由して体外へと放出します。お腹を切る心配がないのはもちろん、従来行われてきた経尿道的前立腺切除術(TURP)よりも出血が少なく、合併症が少ないことも利点です。手術時間も短く、日帰りで行います。なお、HoLEPについては2017年の当院開院までに200件以上の手術実績があります。
麻酔を利用しますので、手術を受けた当日は車やバイクなどの運転は控えて下さい。
前立腺肥大症内視鏡手術(レーザーによる前立腺核出術 HoLEP) | 約80,000円 |
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保険適用で3割負担の場合。
前立腺肥大症尿道ステント留置術
前立腺肥大症尿道ステント留置術は、体力面の関係で手術を行うことが難しい患者様に行う治療法です。尿道に筒状のステント(拡張可能な網目状の小さい金属製の筒)を挿入することで、前立腺肥大により閉塞してしまった尿道を拡げることで、尿の通り道を確保するというものです。この治療は、薬物療法の効果が期待できないときや合併症のリスクがあり、手術が困難な場合に行われます。患者様によってはステントに結石が付着したり、ステントがずれたり、感染症をおこす可能性があります。
前立腺肥大症に対する尿道ステント留置術 | 約100,000円 |
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保険適用で3割負担の場合。
尿管ステント留置術
尿管が塞がらないように尿管ステントという管を留置する施術を尿管ステント留置術と言います。尿管は、結石により詰まることがあったり、尿管周囲の何らかの病気で狭くなるほか、内視鏡手術の影響でむくんだりすることがあります。このように尿管が詰まったり、塞がったりすると腎臓で作成された尿が行き場を失い、腎臓が腫れたり、腎機能が低下する要因になります。尿管ステントを留置することで、尿が膀胱へ流れるようになりますが、副作用として血尿や頻尿・残尿感、排尿時の痛みなどが伴うこともあります。
ボトックス膀胱壁内注入治療
当院では難治性の過活動膀胱に対する治療法として、ボトックス膀胱壁内注入治療を行うことができます。尿意切迫感、尿失禁、頻尿といった症状を伴う過活動膀胱ですが、薬の内服で十分な効果が得られない、副作用が発生するなど治療が困難な患者様が対象となります。
ボトックス膀胱壁内注入治療は、筋肉を弛緩させる作用のあるボトックス(ボツリヌス毒素)を膀胱壁に直接注射する治療法です。これによって膀胱の筋肉の過敏な状態が抑制され、過活動膀胱の症状改善が見込めます。
手術時間も短く、日帰り治療が可能です。また、2020年4月より保険が適応されるようになりました。
治療の際は、膀胱に局所麻酔を行い、内視鏡を膀胱内に挿入します。専用の細い注射針を内視鏡に通し、膀胱壁内の20~30か所の筋肉にボトックスを注入します。手術時間は10~20分程度です。
効果は通常、治療後2~3日で現れ、4~8か月に渡って持続します(効果の程度や持続期間には個人差があります)。効果が弱まってきた場合は、前回の投与から3か月以上が経過していれば再投与が可能です。
※合併症・副作用として、排尿困難・残尿の増加(5~9%)、尿路感染症(5%程度)、血尿(2%程度)、薬によるアレルギー反応(1%以下)などが報告されています。
ボトックス膀胱壁内注入治療は、患者様と十分に話し合いを行った上で治療を行っております。ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
ボトックス膀胱壁内注入治療 | 約70,000円 |
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保険適用で3割負担の場合。
エムセラ(高密度焦点式電磁機器)
エムセラは高密度焦点式電磁を用いて骨盤底筋を強化することにより過活動膀胱や尿失禁を改善する医療機器で、世界25か国の認可を取得するなど近年注目を集めています。
過活動膀胱や尿失禁では治療の一環として、骨盤底筋訓練というトレーニングを行います。しかし、このトレーニングはご自身で継続的に行う必要があり、続けることに困難を覚える方もいらっしゃいます。
そういった方のために、当院では座るだけで骨盤底筋の筋力を鍛えられるエムセラをご用意しています。
エムセラは服を着たまま椅子に座るだけで治療が可能で、また外科的治療ではないため身体への負担が少ないことが特徴です。治療後の制限もなく、すぐに日常生活を過ごすことが出来ます。
治療時間は約30分で、原則として1週間に1回行っていただきます。
※治療回数は、効果に応じて増えることもあります。
副作用として筋肉痛、一時的な筋肉痙攣、関節や腱における一時的な痛みが報告されていますが、これらの副作用は通常4日以内に治まります。
また、海外の臨床データでは、尿漏れで悩んでいた方の95%が日常生活の改善を実感しています。
- Q. 治療が受けられないことはありますか?
- 体内に金属が入っている場合(たとえば大腿骨人工骨頭やペースメーカーなど)は治療が受けられない場合があります。
- Q. 治療中はどんな感覚ですか?痛みはありますか?
- 筋肉が収縮する感覚のみで痛みはありません。患者様に合わせて徐々に運動強度を上げていきますのでご安心ください。
- Q. 副作用はありますか?
- 治療後、トレーニングをした後のように筋肉痛が発生することがあります。
また、一時的な筋肉痙攣、関節や腱における一時的な痛みが報告されていますが、これらの副作用は通常4日以内に治まります。 - Q. どれくらいの期間で効果が出ますか?
- 1回の治療で効果を実感する方もいらっしゃいますが、基本的には1クール6回の治療を受けていただくと、施術後6か月間にわたって効果が維持し続けることが多いです。
- Q. ケーゲル体操などの骨盤底筋体操とどれぐらいの違いがありますか?
- ケーゲル体操の11,000倍もの運動量で鍛えることができると言われています。
- Q. 保険で行うことができる磁気刺激装置や干渉低周波などとの違いはありますか?
- どちらも骨盤底筋を動かし尿失禁の治療をするもので、保険が適用されるものもありますが、エムセラはそれらの機器と比較して、より深い筋肉を効率的かつ強く刺激します。
初回 | 7,000円(税込) |
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2回目以降(1回) | 10,000円(税込) |
1クール(6回) | 50,000円(税込) |
自費診療となります。
包茎手術
包茎は亀頭が常に包皮に覆われている状態のことを指しますが、その中でも包皮口(輪)が狭いために、包皮がむけないケースを「真性包茎」と言います。このような場合、特に包皮口が狭いために排尿が難しくなるほか、包皮と亀頭の間に細菌を繁殖させて炎症を起こす包皮亀頭炎を繰り返し発症するようになります。このようなときは、受診をお勧めします。手術が必要と判断した場合は、包茎手術を当クリニックで行います。まずは、お気軽にご相談ください。
手術費用
手術 | 80,000円(税込) |
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術前検査 | 7,000円(税込) |
診察料 | 3,000円(税込) |
術後再診 | 1,000円(税込) |
自費診療となります。
局所麻酔可能で15歳以上。
精管結紮術(パイプカット)
精管結紮術(パイプカット)とは、男性の避妊手術のことで、精子が射精の際に精液に混ざらないように、精管(精子を運ぶ管)を結紮切断する手術です。ほぼ100%の避妊が可能になります。局所麻酔下に陰嚢に1cmほどの切開を加えて行い、手術に要する時間は約30分となります。なお、同施術は自費診療となります。また、原則的に配偶者のご同意が必要です。
手術費用
手術 | 80,000円(税込) |
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術前検査 | 7,000円(税込) |
診察料 | 3,000円(税込) |
術後再診(1か月後) | 4,000円(税込) |
自費診療となります。
手術1か月後の術後再診時に精液検査があります(検査料金は含まれています)。